みらい塾には「こだわり」があります。

「学び」とは、結局のところ正しく整理された〝記憶〟として定着しないと効果が薄れます。

そこで

記憶力を高める働きかけを授業に取り入れています。

幼児クラス、児童クラス共に「短期記憶」「長期記憶」を鍛えるための工夫をカリキュラムに取り入れています。

ブレイン・ダンプ

レトリーバル

という言葉はご存知でしょうか。

200以上の研究から脳科学者・心理学者たちが評価した最も効果的な学習法が「ブレイン・ダンプ」「レトリーバル」なのですが、みらい塾では開塾当初からこういった指導法を取り入れています。

具体的には

・漢字チャレンジ(幼児・児童クラスともに語彙力をあげる漢字ゲーム)

・スモール・ステップ学習(幼児・児童クラス共通のカリキュラム構成)

・スパイラル・ステップ学習(幼児・児童クラス共通のカリキュラム構成)

といった取り組みです。

また、人間の脳は「意味のない記憶」が不得意です。

例えば、16文字のアルファベットを覚えるとしましょう。

N・A・S・A・N・H・K・B・M・W・T・D・K・Y・K・K

これを、ゆっくり3回読んで聞かせても、正しい順番で復唱できる人は稀です。

ところが

NASA・NHK・BMW・TDK・YKK

のように、呼称(名称)として覚えると、半分くらいの人が正しい順番で復唱できます。

さらに

NASA の人が・NHK に出演するとき・BMWの車に乗ってきた・TDK の記憶メディアが使われ・宇宙服には YKK 製品が使われている。

のように、ストーリーとして伝えると

ほぼすべての人が順番通りに復唱できます。

記憶は、ただの暗記ではなく

論理的に筋道を立てた〝言語処理〟の中で行うことで、その効果が格段に向上します。

こうした言語処理能力を刺激し、伸ばしながらの記憶力向上指導を私たちは「記憶の紐づけ」と呼び日々実践しています。

また

授業の中で「ライオンなどの動物は 肉を食べます。それに対して、ウシなどの動物は 草を食べます。」という『対比』の形を学ぶカリキュラムでは、

肉を主に食べる動物を「肉食動物」といい、草を主に食べる動物を「草食動物」といいます。といった説明にとどまらず

「じつは、ライオンなどの肉食動物は、草食動物をつかまえて、その肉を食べて生きています。」

と前置きをして

「では、つかまえた後、どこから食べ始めるのか『わかるかな?』」と子どもに質問をします。

すると

「頭からかな?」

「お尻からかな?」

と色々な答えが飛び出してきます。

1対1の授業ですので、発言も自由です。ヨコヤリを入れてくるイジワルなクラスメイトもいません。

この段階で正答が出なくてもよいのです。大切なのは、テーマについて考えること。

そして

「じつはね、お腹から食べ始めるのです。」と伝えます。

ほとんどの子どもが「どうして?」となります。

そこで、短い説明を加えます。

「それはね、ライオンも、肉にはないミネラルという栄養を食べないと健康でいられないからなんです。ライオンなどの肉食動物は胃の先にある腸がとても短いんです。でも、草食動物が噛んで細かく砕いた草からなら栄養を摂ることができるんです。だから、お腹の腸から食べ始めるんですよ。」

このように伝えると、同じ動物の『対比』をより立体的に理解するとともに、肉食動物と草食動物という言葉とその意味、そして関係性とその理由までもをストーリーとして子どもは覚えてくれます。

驚くことに、1年以上経っても覚えています。

このような学びを「ストーリーテリング」といいます。


こうした授業の中で行う問いかけを、私たちは「記憶のフック」と呼んでいます。記憶をイメージで覚えていると、同じようなイメージに出会わない限り思い出せません。

ところが、言葉として覚えていると「単語」がトリガーとなって記憶が蘇ります。言葉とイメージは親和性が非常に高く、言葉と言葉は強く結びつきやすいため、子どもの理解力を高めてくれます。

一方、イメージはとても強烈で鮮明なものです。それ故にイメージとイメージは親和性が悪く、直観的思考に強く影響されるイメージ同士の結びつきは弱く、同じような経験(イメージ)を繰り返すことでしか定着していきません。

だからこそ

国語を通して「言語化能力」と「言語処理能力」を育て伸ばしながら「論理的思考力」を養っていくわけです。

記憶させるにしても、論理的に筋道を立てた〝言語処理〟の中で行うこと。

これが「みらい塾」の「こだわり」なのです。


このように、みらい塾ではカリキュラムをただ進めるのではなく、1対1の個別指導だからこそ、生徒一人一人に合わせたペースで授業を進めます。その理由は「こだわり」があるからです。

どのお子さまも、絶対に伸ばす。

どのお子さまも、なりたい自分になれる力をつけさせる。

そうした信念で子どもと向き合うことが理念としてあるからこそ、1対1の個別指導という塾経営的には非効率な形にこだわり、講師一人一人が精進しています。


おかげ様で、幼児クラスから学ぶお子さまのかなから、国立や私立小に合格するお子さまも多くいらっしゃいます。

中でも、女子御三家の雙葉小に合格するお子さま、公立の小中高一貫小学校に合格するお子さまなどは、受験生とは思えないほど伸び伸びと毎日を過ごされながら合格を勝ち取っています。もちろん、受験の直前まで「みらいの授業」を受けて入試に挑まれています。

受験だけでなく「受検」でも頑張って成果を手にする塾生も多くいます。全国統一小学生テストでの全国上位10%は当り前として、満点を取って全国1位になるお子さまもいます。

勉強だけでなく、言語処理能力・言語化能力といった言語力と、論理的思考力を伸ばして、スポーツや芸術、そして音楽の分野でも「なりたい自分」を全身で楽しんでいる塾生も多くいます。

少年野球で都大会出場を果たし、ピッチャーとして優勝を目指す野球少年。

バイオリンでコンクール入賞常連の塾生。

学校の広報委員としてリーダーシップを発揮したり、ミュージカルの出演がきっかけでテレビCMに出演する塾生などなど。


言語力を伸ばし、論理的思考力を伸ばすことが、その子の「なりたい自分」を実現する大きな力になっていることを実感しているからこそ、私たち「みらい塾」は、これからも「こだわり」をもって、一人一人のお子さまに向き合っていきます。


みらい塾 塾長 杉本和功